結局、暑いの平気な花ってどれ? 花屋が激推しする「夏の花」5選。ユリは日持ちとコスパの良さに文句なし!
今年も痛いぞ!!
【笑う花には福来たる】
「暑い!」というより「痛い!」が正しいような気がする今年の夏。
外に出かけようものなら「命懸けかい?」と、ためらうほどの強い日差しに、思わず笑いが出てしまうワタクシでございます。
皆様、ご無事でいらっしゃいますか?
猫店長「さぶ」率いる我がお花屋は神奈川の片田舎にございますゆえ、毎日店の外に広がる田んぼや畑、夕方には赤く染まる山の稜線に、翌日の快晴を確信。
そして、べらぼうに高くなるであろう気温を想像して恐ろしくなっております。
それでも日中の痛いほどの暑さの中、お花を求めて徒歩にてご来店してくださるお客様がいらっしゃることのありがたさよ。
そんなお客様に感謝の気持ちを込めて“激推し”しているお花がございます。今回はお客様のニーズがテーマ「結局、暑いの大丈夫な花って、なあに?」の解説でございます。
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「夏は切花が日持ちしないから買いません」は、もったいない!
「暑くても日持ちする花をくれ」
これ、ご来店なさる皆さまがおっしゃる言葉でございます。
「そんなのワタクシが知りたいわ!」ではございますが、夏になると客足が遠のいてしまうのもトホホな事実…。
ですが、あえてワタクシ言わせていただきます。「夏は日持ちしないから買わない説」は花がもたらす幸運を逃しているかもしれませんぞ。
年間通して最も花の種類が多いのは、ズバリ夏でございます。寒いと咲かない種類の花は多数ありますが、気温が高ければ勝手に咲くお花も正直多い。
そんな花を切花として栽培をし、本来の旬より前にずらして美しく仕立てたものをお花屋では売っております。ですが、やはり夏は暑すぎて花が保たない…。そのため、仕入れを調整して夏を凌いでいらっしゃるお花屋も多いのです。
モーレツな酷暑の中、我が店のキーパー(切花保管冷蔵庫)に数日入れっぱなしでも、その強さに感心するお花がございます。
それはつまり「酷暑でも生き残る」ということ。そのままキーパーに入れずにいても数日平気! そんな強靭なお花と長持ちのコツをご紹介します。
酷暑に負けない強いお花たち5選
1. ヒマワリ
ビックリするくらいの日持ち。さすが夏の花の代表格!
花瓶の水は5センチ程度の少なめで、毎日水換え切り戻し(切り口を1センチ程度切る)が正解。
2. アンスリューム
苞(花びらみたいな部分)が元気が無いなぁと感じてからが、これまた息が長い。逆に寒いのがダメ。
こちらも水は少なめ。毎日水換えできればなおベター。切り口が黒く変色したら切り戻しのサイン。
3. ユリ
実は、ユリを最もお手頃価格でゲットできるのは6月なんですの。文句ない日持ちとコスパの良さは圧倒的。
意外と知られていないませんが、ユリはめっちゃ水を飲む! 少なめの水は半殺し状態になりますのでお控えください。水はたっぷりが鉄則。水に浸かる部分の葉を除去すると、水が濁るスピードを緩めることができます。
4. クルクマ
ジンジャーの仲間であるクルクマの花は、大きさも形のタイプも様々。涼しげで夏の花の定番です。
基本的に、花瓶の水はやや浅め。10センチぐらいでOK大丈夫です。葉っぱが付いているタイプは深水に一日中入れればましょう大丈夫。毎日の水換えのたびに茎を洗ってくださいませ。
5. エリンジューム
トゲトゲと青く光る光沢が魅力。ドライフラワーとしても異彩を放つ個性的なフォルム。
そんなに神経質にならなくても大丈夫です。しいて言えば水に浸かる部分の葉は除去し、こまめに水を換えるぐらいでしょうか。「アンタまだいたの!?」と驚くくらいお店にいらっしゃいます。
1カ月程度は余裕で元気に過ごせる、タフで不思議なお花です。
長持ちのコツを簡潔に…
夏のお花について、共通して言えるのは
1. こまめな水換え&花瓶の消毒
2. 切り戻し
3. 延命剤使用
この3つでございます。そしてバカにできないのが種類による水の量。種類によって変わるので、ご購入なさったお花屋さんに聞いてみてくださいませ。そのためのお花屋さんでござんすからね。
これからもまだまだ暑くなる模様…。造花でもなくドライフラワーでもない、生花にしかない新鮮な「気」を味方につけて、元気よくこの夏を乗り切ってくださいませ。
アナタのお家にお迎えしたお花が、アナタに幸運を運んでくれますことを…遠いお空の向こうから応援しておりますよ〜。
(斑目茂美/開運花師)