東京都心の中古マンションが29カ月連続上昇…もう都心にこだわるのは愚かなのか

公開日: 更新日:

 中古マンション相場の高騰が収まる気配が見られない。東京カンテイは24日、3大都市圏中古マンション70平方メートル換算の価格推移を発表。首都圏は5851万円(前月比3.0%高)と11カ月連続で上昇した。さらに上昇期間を延ばしているのが東京都心6区で、1億6415万円(同0.5%高)と伸び率は鈍化したものの、29カ月連続で上げている。

 アベノミクス以降、不動産相場が高騰を続ける過程で「もはやバブル」「東京五輪後に暴落」といった専門家の評論に惑わされずに購入した層が多額の含み益や売却益を得る一方で、購入しなかった層からは〈ダマされた〉〈後悔している〉といった恨み節がSNSで聞かれる。

「建築費高騰、人手不足などで新築マンションの供給が細る中、都心のマンションは世帯年収2000万円超のパワーカップルでも購入をためらうほど。ですが、一部の湾岸や都心のマンション価格は外国人の購入などの影響で1年前、数カ月前の坪単価を上回る状況が続いています」(都内の不動産業者)

 一方、インフレの影響で賃料相場も上昇傾向だ。6月の首都圏・分譲マンション賃料は前月比1平方メートルあたり1.3%高の3839円と7カ月連続で上昇(東京カンテイ調べ)。実需層にとって判断に迷う市況の中、それでも都心にこだわる人が少なくないという。

■関連キーワード

最新のライフ記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    コメ増産から2カ月で一転、高市内閣の新農相が減産へ180度方針転換…生産者は大混乱

  2. 2

    沢口靖子「絶対零度」が月9ワースト目前の“戦犯”はフジテレビ? 二匹目のドジョウ狙うも大誤算

  3. 3

    “裸の王様”と化した三谷幸喜…フジテレビが社運を懸けたドラマが大コケ危機

  4. 4

    ソフトバンクは「一番得をした」…佐々木麟太郎の“損失見込み”を上回る好選定

  5. 5

    ヤクルトのドラフトは12球団ワースト…「余裕のなさ」ゆえに冒険せず、好素材を逃した気がする

  1. 6

    小泉“セクシー”防衛相からやっぱり「進次郎構文」が! 殺人兵器輸出が「平和国家の理念と整合」の意味不明

  2. 7

    阪神「次の二軍監督」候補に挙がる2人の大物OB…人選の大前提は“藤川野球”にマッチすること

  3. 8

    菅田将暉「もしがく」不発の元凶はフジテレビの“保守路線”…豪華キャスト&主題歌も昭和感ゼロで逆効果

  4. 9

    元TOKIO国分太一の「人権救済申し入れ」に見る日本テレビの“身勝手対応”

  5. 10

    “気分屋”渋野日向子の本音は「日本でプレーしたい」か…ギャラリーの温かさは日米で雲泥の差