昨夏準Vの関東第一は「左腕王国」で甲子園リベンジへ 近年の“優勢トレンド”にもがっちり合致
「東の雄」関東第一が、2年連続10度目の甲子園出場を決めた。
28日の岩倉との東東京大会決勝に、背番号8のエース坂本慎太郎(3年)が先発。126球を投げて5安打完封勝利した26日の実践学園戦から中1日でのマウンドながら、1失点完投勝利。今大会4試合で2完封2完投と大黒柱の働きを見せた。
米沢監督も「調子が悪く見える時でも状況を冷静に考えられる」と目を細めた。
打っては四回に右越えソロ本塁打を放ち、自らを助ける貴重な追加点を叩き出せば、八回にもフェンス直撃の二塁打を放ち、ダメ押し点を呼び込んだ。
パ球団のスカウトがこう言う。
「関東第一は昨秋も今春も早期敗退で今夏は13年ぶりのノーシード。そんな中、6月8日に行われた大阪桐蔭との親善試合に5対4で勝利を収め、自信を深めた。坂本は六回からリリーフして4回1失点。この失点もポテンヒットだったから、抑え込んだといっていい内容。この試合でさらに一皮むけたんじゃないか。今夏、背番号1の石田は故障明けのため、イニング数は少なかったが、その代わり、東東京大会で登板した石井と松沢も好左腕。今年は『左投手王国』で甲子園優勝を狙っています」