イチローがアジア人初の米野球殿堂入り 人口たった2000人の町がソロバン弾く「ジャパンマネー」

公開日: 更新日:

 米野球殿堂博物館のあるニューヨーク州クーパーズタウンがイチロー(51=現マリナーズ・会長付特別補佐兼インストラクター)特需に沸きそうだ。

 アジア人初の殿堂入りを果たしたイチロー。日本時間28日に行われた式典にマリナーズのユニホームに身を包んだ多くのファンが押し寄せる中、随所に独特なアメリカンジョークをちりばめたスピーチを展開した。

 同博物館2階には今年の殿堂入り選手のユニホームなどが展示された特設コーナーが設けられ、シーズン最多記録の262安打、10年連続200安打など、数々の偉業を成し遂げたイチローコーナーは連日、長蛇の列をなしている。

 人口わずか2000人のクーパーズタウンを訪れたのは全米各地からのファンや各球団の関係者、報道陣も含めて約3万人。式典前夜のパレードでは夫人とともにピックアップトラックの荷台に乗り込んだかつての安打製造機は盛大な「イチローコール」を浴びた。

■ここ数年は集客、売り上げとも苦戦

 野球は米国で「ナショナル・パスタイム」(国民の娯楽)とされ、ファンにとって往年の名選手が残した功績はリスペクトの対象。野球殿堂博物館はMLBによる巨額の支援も受けており、各時代を彩ったスーパースター選手の野球道具はもちろん、大リーグの歴史や記録がつづられた貴重な資料などが展示されている。野球ファンにとっては一度は足を運びたい名所といえる。

 が、近年は集客に苦戦しているのが実情だ。

 史上最多の通算652セーブを挙げ、史上初の満票で選出されたマリアノ・リベラ(元ヤンキース)、首位打者2回(1992、95年)、打点王1回(2000年)など数々のタイトルを獲得したエドガー・マルティネス(元マリナーズ)ら6人が殿堂入りした19年には史上最多の28万人が来場。コロナ禍の20、21年は5万人台にまで落ち込み、パンデミックが明けた23年には23万6000人と、最盛期には及ばなかった。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • 野球のアクセスランキング

  1. 1

    ソフトバンク「佐々木麟太郎シフト」着々…同ポジションの中村晃引退、山川穂高二軍塩漬けが伏線

  2. 2

    佐々木麟太郎「スタンフォード大残留」ならどうなる? 選択次第では今秋ドラフトで争奪戦へ

  3. 3

    ドジャース佐々木朗希「気持ち悪い」…クセバレに加え「直球の脆さ」「勝負弱さ」まで露呈

  4. 4

    ドジャース大谷の登板延期で“割を食う”佐々木朗希…中5日連発に指揮官「デメリットない」の欺瞞

  5. 5

    巨人エース戸郷翔征の不振を招いた“真犯人”の実名…評論家のOB元投手コーチがバッサリ

  1. 6

    中村晃は引退会見で「幼稚」と…長谷川勇也、松田宣浩、和田毅が呈していたソフトB若手への苦言

  2. 7

    日本ハム二軍施設なぜ移転? 鎌ヶ谷から恵庭へ…栗山英樹CBOの要求を呑んだ本当の理由

  3. 8

    ソフトバンク中村晃が現役引退へ…当面の仕事は「幼稚な二軍選手」の根性叩き直し

  4. 9

    巨人・松本剛の完全復調を手助けした“兄貴分コーチ”の名前 ナイター前の午前中に秘かに打ち込み特訓

  5. 10

    ソフトB関係者を“メロつかせた”佐々木麟太郎の褒め殺し…「ウチで決まりと思っちゃう」のノロケ声も

もっと見る

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    佐藤二朗vs橋本愛騒動が直撃! フジドラマ“出たくない俳優”&“見たくない視聴者”の二重苦

  2. 2

    趣里が7月期テレ朝ドラマで出産後初主演 続く水谷家との「蜜月」で三山凌輝にも復活説

  3. 3

    萩本欽一〈24〉相方の坂上二郎さんとは「遊ばない・食事しない・夢を語らない」を徹底した事情

  4. 4

    巨人エース戸郷翔征の不振を招いた“真犯人”の実名…評論家のOB元投手コーチがバッサリ

  5. 5

    “キムタク効果”見込んだ吉野家の戦略は残念な結果に…ファンの間に沸き起こる「藤田ニコル復帰待望論」

  1. 6

    佐藤二朗騒動の余波!「福田組」の長澤まさみへの“ハラスメント”舞台挨拶の悪ノリ動画が再注目…女性視聴者は嫌悪

  2. 7

    ソフトバンク「佐々木麟太郎シフト」着々…同ポジションの中村晃引退、山川穂高二軍塩漬けが伏線

  3. 8

    「夫婦別姓刑事」とフジテレビの時代錯誤…“看板に偽りあり”のタイトルと「超・年の差婚」設定への嫌悪感

  4. 9

    萩本欽一〈25〉「車椅子でも絶対に明治座に出す」脳梗塞で左半身麻痺の坂上二郎さんを奮い立たせたひと言

  5. 10

    維新また猿芝居…国会空転トップ会談で定数削減法案に“白旗”も「今時点で取り下げない」と強がるワケ