地元ならではの「足」を活用し老親の外出機会を増やす
あなたの親は一日のほとんどを家の中で過ごしていないだろうか。病気やケガ、要介護状態ならともかく、健康なのに行動範囲が家の中か庭先くらいといった日々が続くと、筋力や認知機能低下のリスクが高まり、寝たきりや要介護状態を招く可能性が高くなる。
たとえガーデニングや自宅での映画観賞などの趣味を満喫しているとしても、たまには外出して社会や人と接する機会を持つことを勧めたい。そこでぜひ活用したいのが各地で行われている「高齢者の閉じこもり予防/外出支援」事業だ。
これは既存の公共交通機関があれば、安価に利用できるパスを発行。公共交通機関の利用が困難な地域では他の移送手段を利用し支援するものだ。例えば──。
・富士急バスのシルバー定期券購入に対し2万円補助(山梨県上野原市)
・デマンド交通「おでかけ号」利用券10枚/年(栃木県下野市)
・バス・デマンド型乗り合いタクシー・タクシー共通利用券3000円分(兵庫県丹波市)
・定期的に周回している病院や自動車教習所の送迎バスに、空席があればルート内の任意の場所で乗り降りができるもの。無償(千葉県我孫子市)