「ニッポン珍供養」鵜飼秀徳著

公開日: 更新日:

「ニッポン珍供養」鵜飼秀徳著

 日本人は、身近なペットをはじめ、動物や昆虫、爬虫類、両生類、魚類に至るまであらゆる生き物を供養してきた。そうした行為は、遅くとも中世から続いているそうだ。

 供養の対象は生き物に限らず、人形や針、筆などから、近年では眼鏡や財布、パソコン、果てには道路や、太陽や月などの天体にまで広がっているという。それらへの感謝の心が「供養する」という行為に昇華されたようだと著者はいう。

 一方で、人間の葬送は簡略化が進み、墓じまいも過熱している。

 飛鳥時代にまつられた日本最古の犬塚をはじめ、デジタルデバイスを供養する福岡市の神社、長野の善光寺の「迷子郵便」の供養塔など、各地を取材し、日本人の多様な弔い行為を紹介しながら弔う側と弔われる側の間で展開する物語を読み解く。

(集英社インターナショナル 1012円)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    麻生太郎が「皇室典範」改正を急ぐ理由は…“日本会議の30年の集い”に間に合わせたいから

  2. 2

    福山雅治も結婚後は苦戦…亀梨和也も正念場を迎えている

  3. 3

    佐藤二朗の地上波ドラマはしばらく厳しいが…橋本愛の事態はもっと深刻

  4. 4

    安青錦は「カラダ」より「アタマ」に課題…2ケタ勝利で大関復帰を果たせるか

  5. 5

    小栗旬は「思い入れがない」コメント…福田雄一監督また炎上でも仕事が減らない映画業界のウラ事情

  1. 6

    要潤、玉山鉄二、速水もこみち…40代イケオジ俳優3人の「人生いろいろ」

  2. 7

    高市首相に“もう1つの爆弾”「副首都法案」炸裂の可能性 会期延長なら疑惑追及&身内疲弊のWパンチ

  3. 8

    二宮和也をNHKが起用で音楽特番MCは元嵐まみれに…テレビ局では“ポスト嵐”探しが迷走中

  4. 9

    佐藤二朗騒動の余波!「福田組」の長澤まさみへの“ハラスメント”舞台挨拶の悪ノリ動画が再注目…女性視聴者は嫌悪

  5. 10

    引退した東山紀之に錦織一清演出で「少年隊」還暦コンサートのすすめ