(1)夏の無理なダイエットは禁物…猛暑疲れに拍車をかける
例年より早く始まった猛暑で、体調を崩す人が増えています。熱中症や食中毒といった夏に多い病気だけでなく、受診とまではいかない心身の不調で悩んでいる人は多いのではないでしょうか。
40年以上「食と健康」をテーマに地域医療に取り組んできた矢端幸子医師(皮膚科医)は、こう言います。
「梅雨明け前から続く猛暑で、今夏は早くも“猛暑疲れ”で、疲労、食欲不振、睡眠障害などに悩む人が増えています。こういった小さな不調を放置すると、体力や免疫力の低下を招き、感染症をはじめ病気にかかりやすくなります。暑さはこれからが本番。猛暑を乗り切るために、今のうちに、“猛暑疲れ”対策をすることが大切です」
矢端医師によると、夏は食欲が低下し、栄養不足に陥りがち。猛暑が続く時こそ食事に気を付ける必要があるそうです。
「基本はバランスのいい食事ですが、夏に不足しがちなたんぱく質やミネラルなどを意識して取るといいでしょう」(矢端医師)
矢端医師が気になるのは、若い女性が陥りがちの無理なダイエットだそうです。夏は露出の多い服装が多いため、女性は無理なダイエットに走りがち。