二階俊博ジュニア落選で和歌山の「王国」終焉…石破首相も駆けつけた個人演説会はガラガラだった
「二階王国」の終焉となりそうだ。
保守分裂となった和歌山選挙区は、前有田市長の望月良男氏が、自民党の二階俊博元幹事長の三男・伸康氏を約3万4000票差で制した。望月氏は自民党の公認を巡る選考で伸康氏に敗れたものの、無所属で立候補していた。
伸康氏は世耕弘成前参院幹事長に大敗した昨秋の衆院選に続き、2連敗。衆・参どちらの選挙でも勝つことができず、父から息子への「王国」禅譲はもはや絶望的だ。
当初は知名度が低い望月氏の劣勢が報じられていたが、選挙戦は事実上「二階vs世耕」の再燃。望月氏と関係の近い世耕氏の存在が形勢を逆転させた。
「世耕事務所関係者が望月陣営の選挙運動を手伝うなど、陰でバックアップ。中盤からは世耕さん本人も表に出て、何度も望月さんの応援に入った。世耕さんは参院時代に県内全域に強固な地盤を築いており、その影響力は絶大でした」(県政担当記者)
■地元政界には修復不可能な溝も
伸康氏は不倫スキャンダルが報じられるなど、地元でイメージが悪化していたこともあり、両陣営の勢いは対照的だった。