愛犬の手術後にできものが…生体吸収糸がアレルギーを起こすケースも
今回のように手術後に肉芽組織ができることは50頭に1頭くらいの割合で起こります。多くはありませんが、少なくもありません。アレルギー体質のワンちゃんは要注意です。犬種としてはダックスフントが多い。
もし手術後に傷が閉じない、ジュクジュクして開いてしまった、肉芽組織ができる、手術後に1センチくらいのしこりがある。そんな症状があれば、獣医師によっては腫瘍の可能性を指摘したり、詳細な検査を求めたりするかもしれませんが、その前に生体吸収糸の可能性を確認してもよいと思います。このワンちゃんの飼い主さんには、使用した吸収糸の商品名と同類の成分に注意をすることをお伝えしました。
(カーター動物病院・片岡重明院長)