ワクチン接種後の腫れはステロイドで改善できるが…どの部分に注射したか獣医師に確認を

公開日: 更新日:

 コロナ禍で普及したワクチン感染症予防にとても重要ですが、接種すると、その部位が赤く腫れることがあります。動物の場合、ヒトより注意が必要ですから、今回はその点についてお話しします。

「右脚のつけ根の外側にしこりができて、触ると痛がるんです」

 そういって飼い主さんが生後4カ月のネコちゃんの診察に来られました。ペットショップで購入して自宅に連れてきて1カ月。しこりに気づいたのは10日前だそうです。確認すると、脚のつけ根というよりお尻に近い。子猫でこの部位にしこりができることは通常、ありません。

 それで気になったのがワクチンです。話を聞くと案の定、10日ほど前に他院で接種されていました。そうなると、ワクチン接種後の局所腫瘤の可能性が高い。

 飼い主さんに注射しているところを見たかうかがうと、見ていなかったので、元の獣医師にお尻にワクチンを接種したか確認してもらうと、私の推測通りでした。

 最近、企業が運営する動物病院では、治療や処置の際にペットを処置室に連れて行き、治療の現場を飼い主さんに見せずに済ますことがあります。それで、副作用や後遺症がゴマカされることは少なくありません。

最新のライフ記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    大谷翔平は米国人から嫌われている?メディアに続き選手間投票でもMVP落選の謎解き

  2. 2

    大谷翔平の来春WBC「二刀流封印」に現実味…ドジャース首脳陣が危機感募らすワールドシリーズの深刻疲労

  3. 3

    前田健太は巨人入りが最有力か…古巣広島は早期撤退、「夫人の意向」と「本拠地の相性」がカギ

  4. 4

    新生阿部巨人は早くも道険し…「疑問残る」コーチ人事にOBが痛烈批判

  5. 5

    来春WBCは日本人メジャー選手壊滅危機…ダル出場絶望、大谷&山本は参加不透明で“スカスカ侍J”に現実味

  1. 6

    詞と曲の革命児が出会った岩崎宏美という奇跡の突然変異種

  2. 7

    高市政権にも「政治とカネ」大噴出…林総務相と城内経済財政相が“文春砲”被弾でもう立ち往生

  3. 8

    「もう野球やめたる!」…俺は高卒1年目の森野将彦に“泣かされた”

  4. 9

    連立与党の維新が迫られる“踏み絵”…企業・団体献金「規制強化」公明・国民案に立憲も協力

  5. 10

    新米売れず、ささやかれる年末の米価暴落…コメ卸最大手トップが異例言及の波紋