著者のコラム一覧
若月澪子ルポライター

1975年生まれ。ジャーナスリト。大学卒業後、NHK高知放送局・NHK首都圏放送センターで有期雇用のキャスター、ディレクターとしてローカル放送の番組制作に携わる。結婚退職後に自殺予防団体の電話相談ボランティアを経験。育児のかたわらウェブライターとして借金苦や終活に関する取材・執筆を行う。生涯非正規労働者。ギグワーカーとしていろんな仕事を体験中。

男性シニアの再就職は元公務員でもこんなに難しい 中高年がハマりやすい「リスキリング」の落とし穴

公開日: 更新日:

中高年にありがちな、リスキリングへの“信仰”

「物価高でいずれは貯蓄を取り崩すことになるかもしれない。しかしそれには慎重さが求められます。働けるうちは働き、少しでも生活の足しにしたい」

 Dさんは65歳以降も働き続けるため、「リスキリング(学び直し)」をしていた。とある大学の通信教育で、63歳の頃から2年ほど勉強し「図書館司書」の資格を取ったのだ。かかった費用はテキスト代や受講料などを含め20万円ほどである。

 県庁で行政事務にあたってきたDさんは「図書館司書なら自分もできるだろう」と考えていた。図書館職員は正規雇用がほとんどなく、賃金が低いことでも知られている。

 年金暮らしのシニアにはちょうどいい仕事だとDさんは思っていたのだ。

 ところが、県庁退職後にハローワークを通じて応募した5つの図書館はすべて不採用。簡単に採用されると思っていたDさんのプライドは、深く傷ついた。

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