「核のごみ」処理場候補地で国から“白羽の矢”…茨城県常陸大宮市で聞いたナマの声
「7月末に市議会選挙があったのに…」
それでも、いったん調査を受け入れれば、なし崩しでコトが進むのではないか。犬を連れて散歩していた60代男性は、目先の20億円より、その先を案じる。
「10年後、20年後、財源が核のごみありきになってしまう予感がする。ごみに頼らない方針を模索すべきでしょう」
ただ、人口減少の現実は重い。ある居酒屋店主は、賛成を明言した。
「少子高齢化と過疎化が、とてつもない速度で進んでいる。小学校の統廃合が繰り返され、息子の母校もとっくに廃校です。この先、福祉を維持できるとは思えない。助成金で交通網や医療などを充実させてほしい」
一方、市や議会には不信感を募らせている。
「7月末の市議選では、公約で核のごみに言及した人はゼロ。国からの打診に、すぐさま賛成表明した鈴木定幸市長をみると、議員がまったく知らなかったとは考えられません。財源が確保されても、適切に使われるんですか?」
あるスナックのママは生活向上に期待し、原子力施設が集まる県内の東海村を引き合いに出す。
「あそこはすごく優遇されているらしいじゃない。合併せず、いまだに“村”なのは、そういうことでしょ? ゴミを受け入れて住民税がタダになるなら文句はないです」
別の店のママは条件付きで賛成の立場だ。
「水源地でない限りはいいのでは。山の方は管理する人が減り、荒れ始めています。有効活用できるならいいじゃない。だけど、風評被害で茨城県産の作物が売れなくなるのは心配です」
















