「核のごみ」処理場候補地で国から“白羽の矢”…茨城県常陸大宮市で聞いたナマの声
具体的なエリアについて早くも臆測が飛び交う
市民たちの間では、早くも具体的なエリアについて臆測が広がっている。特に名前が挙がるのが市北西部の旧美和村だ。国や市が候補地に示した事実はないが、「地盤が固いらしい」「山ばかりだから」と話す人は少なくなかった。
その美和地域に降り立つと、市中心部よりも反対の声が強まった。
「自分のところで出したごみは、自分の区域で処理すべき。よそに押し付けちゃいかんよ」(中年夫婦)
県境を挟んで隣接する栃木県那須烏山市から訪れていた女性はこう訴える。
「仮に美和にゴミを埋めるとしたら、私たちにとっては目と鼻の先。もっと茨城県の内側でやればいいじゃない。他県に迷惑をかけないで」
交付金への期待、なし崩しへの不安、風評被害、周辺自治体との不公平感。立場や暮らす場所によって、賛否の理由は異なる。
ただ、本件を「知らない」と答えた人はひとりもいなかった。核のごみは市民らにとって身近で切実な問題になっている。
(取材・文=杉田帆崇/日刊ゲンダイ)

















