著者のコラム一覧
若月澪子ルポライター

1975年生まれ。ジャーナスリト。大学卒業後、NHK高知放送局・NHK首都圏放送センターで有期雇用のキャスター、ディレクターとしてローカル放送の番組制作に携わる。結婚退職後に自殺予防団体の電話相談ボランティアを経験。育児のかたわらウェブライターとして借金苦や終活に関する取材・執筆を行う。生涯非正規労働者。ギグワーカーとしていろんな仕事を体験中。

ドヤ街「山谷」の憩いの場・玉姫公園で見た異様な光景 「倒れている人がいるのが当たり前」という“異世界”を目の当たりに

公開日: 更新日:

「明らかに大丈夫じゃない人」の口から飛び出した「大丈夫」という言葉の重さ

あのー、大丈夫ですか?」
「ああ、大丈夫……大丈夫……」

  オヤジさんは寝っ転がったまま、愛想笑いを浮かべつつ、自らの“健在”をアピール。しかし、その目つきは決して笑っているとは言えないもので、しかも、体はプルプルと震えている。

 どうにも心配になってしまう光景だったため近くの交番に知らせたところ、巡査は「あー、そういう人がそこらじゅうにいるので……まあ、一応見ときますね」と冷静な塩対応。山谷が持ち場である以上、恐らく、見慣れた光景なのだろうが、この塩対応が日本の各自治体の未来の姿を先取りしているのでは……という嫌な予感が頭をよぎる。超高齢化が進んだら、年寄りだらけの街には「助ける人」がいなくなってしまうのではないだろうか。

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