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公開ヒアリングという名のセレモニー <下>

 今回のヒアリングの会場には報道陣をはじめ数十人の傍聴者が詰め掛けた。公開されたことは評価できる。しかし、1時間40分の開催時間内に8業界が意見を表明し、質疑応答を行うという進行には首をかしげざるを得ない。なにしろ1団体の意見表明の時間はわずか5分なのである。昨年行われた東京都の検討会(3回目)では2時間で4団体の意見聴取が行われた。違いは一目瞭然だ。

「ホスピス緩和ケア協会は6月に実施した“喫煙に関する調査”結果を資料として提出し、現状説明で報告しましたが、時間がなく概要にとどまりました。自由記載の欄には病棟スタッフのナマの声が記されています。本来ならこうした具体例を事細かに紹介し、議論すれば意味があったと思うのですが、ほとんど省略されてしまいました。“差し迫った終末期がん患者からの(喫煙)切望に対しては、個別対応することもある”といった人間味あふれる回答もある。杓子定規に一律に施設内禁煙とするのは無理な状況があることをうかがわせます」(傍聴したジャーナリスト)

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