刺傷現場で救急車盗まれ被害男性が死亡…遺族が米ダウニー市に63億円の損害賠償を請求した理由

公開日: 更新日:

 遺族が市を提訴した理由はいくつかある。

 ひとつは、盗まれた救急車に盗難防止ロック装置が装備されていなかったこと。訴状ではこうした装置の装備が「州法および消防署基準で義務づけられている」と主張している。そのため救急車が盗まれ、救える可能性があったレフォンツさんの命が失われた。それが市の過失に当たるとしている。

 また事件現場は住所不定のホームレスによる犯罪が多発するエリアであるにもかかわらず、市は警備をせず、危険な状態を放置していたと主張。駐車場には「24時間監視」の看板が設置されており、市民に誤った安心感を与えているとも指摘した。

 そして刺殺犯のナバロには28件もの前科があり、犯行前日にも駐車場への不法侵入で逮捕されているにもかかわらず、すぐに釈放。事件のきっかけになったとしている。

 提訴は3月6日に「不当死亡請求」として市に提出された。市当局の公衆安全と緊急対応のあり方を改めて問うケースとして注目を集めている。

  ◇  ◇  ◇

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