精神疾患の男、心配する交際女性を刺殺…米マサチューセッツ州で起こった悲劇的な事件の全容
昨年9月、米マサチューセッツ州ニューベッドフォードに住む裁判所の女性事務員、ケリー・フィダルゴさん(当時31)が自宅の地下室で14回も刺されて死亡した。事件直後、ケリーさんの交際相手、タイラー・バグリーニ被告(32)が地元病院に血まみれのナイフを持って駆け込み、「連続殺人犯がケリーさんを殺した。自分も狙われている」と主張したが……。
捜査の結果、この話はバグリーニの作り話で、実際には被告がケリーさんを殺害していたことが判明。第2級殺人罪で逮捕、起訴された。捜査の過程でバグリーニが双極性障害と診断され、複数の精神疾患の治療を受けていたことが判明。犯行動機は明らかになっておらず、精神疾患の発作と関係性の緊張が引き金となったとされている。
ケリーさんへのメッセージには、被害妄想や自殺の脅しなどが記されていた。ケリーさんはそんなバグリーニを心配し、事件直前に治療を受けるよう促し、メッセージにこう記していた。
「今、あなたは発作でパラノイア状態なの。何もかもうまくいくけど、今は助けが必要よ。あなたを愛してるし、大切に思ってる」
10月28日、フォールリバー上級裁判所でバグリーニは第2級殺人罪で有罪を認め、終身刑判決を受けた。改めてこの悲劇的な事件に注目が集まっている。


















