チーズにハンドバック…関税撤廃で英国製品ブーム到来か
今年1月末でEUを離脱し、現在移行期間にあるイギリスは、ここにきてEUとの離脱協定を一部修正する法案を提出。それに対して国際法に反するとEUが反発。再び起こった合意なき離脱懸念から、ブレグジット問題で暗雲が垂れ込めている。
そんな中、日本はイギリスとの間でブレグジット後初のEPA(経済連携協定)の締結に大筋の合意をした。その中身は、先に締結している日本とEU間のEPAに準じている。映画や音楽などのクリエーティブ産業の著作権などの相互保護、金融、ITといったビジネスの促進といった項目のほか、日本の消費者に直接影響してくるのが、関税の撤廃だ。
イギリスからの輸入の99%で関税がゼロになり、多くのイギリス製品が安くなるという。これによる日本の農水産、畜産品などへの影響を懸念する声もあるが、消費者にとってのメリットは少なくない。
「EUとの間で締結されたEPAの際も、ワインなどのヨーロッパ製品のフェアが各地で行われ、ヨーロッパ産ワインなどが手ごろになりました」(経済誌記者)