姫田小夏
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姫田小夏ジャーナリスト

上海財経大学公共経済管理学院・行政管理学修士(MPA)。中国ウオッチは25年超、うち約15年を上海で過ごす。アジア・ビズ・フォーラム主宰。日刊ゲンダイでの連載などをもとに「ポストコロナと中国の世界観」(集広舎)。

上海人が欲しいものは自由「不動産を捨ててでも海外へ逃げたい」

公開日: 更新日:

 中国・上海では、50年以上前の文化大革命を彷彿させるような、ばかげた沙汰が繰り返されている。白い防護服を着た“白衛兵”が扉を蹴破り、陽性者を野戦病院に連行する姿は、1966年から始まる文革時代の、紅衛兵が教師を批闘大会に引きずり出す姿に重なる。

 住人不在の部屋に“白衛兵”が入り込み、消毒液でそこら中をビシャビシャにする。家具はもはや使い物にならない。冷蔵庫の中身も引っ張り出し消毒するが、しばらくすると強烈な悪臭を放つ腐乱状態に。家宅侵入罪と器物損壊罪に当たる行為だが、“国際都市”であるはずの上海でも、いとも簡単に私権は公権に侵害されてしまう。

 ゼロコロナ政策を一歩たりとも譲らない上海では、“闘争”も繰り返されている。「上海では市民と警察のバトルは日常だ」ともいわれている。転送されてくる動画からは、毎日のように警察とのぶつかり合いが繰り返され、住民が激しく抵抗していることがわかる。

 上海のある小区(一団の敷地に複数のマンションを管理する単位)の一部の住民が、中国では2019年に禁止された革命歌「インターナショナル」を合唱した。高層マンションが複数立ち並ぶ小区は声が響きやすく、こうした現象がたびたび起こるが、「立ち上がれ、餓えに苦しむ奴隷たち」で始まる19世紀後半のフランスの革命歌に、案の定、当局は黙ってはいなかった。

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