高給提示でウクライナに派遣 日常も戦争も“労働移民頼み”のロシアの現実

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 日本では社会機能を支えるエッセンシャルワーカーの一部を外国人が務めているが、ロシアも事情は同じ。首都を訪れれば、工事現場やカフェ、清掃などで汗を流しているのはいわゆる「白人」ではなく、中央アジアの旧ソ連構成国出身者であることに気づくはずだ。恵まれたモスクワっ子の日常を維持するのに不可欠な存在で、この現象は戦争にも波及した。

■プーチン系の軍事会社暗躍

 余談になるが、2014年夏、岸田文雄外相(当時)のキルギス訪問を取材しようと、筆者はモスクワから現地に飛んだ。旅客便は帰省する労働移民で満席。機内食は「魚か、チキンか」の選択肢に「羊肉」が加わり、ほぼ全員が3つ目を選んでいた。ほほ笑ましい夏休みのひとコマだった。

 そんな彼らに22年夏、謎の高給求人広告がインターネットで出回る。「月10万ルーブル(約21万円)以上。警備員。ロシア国籍取得に道」。ロシア人の平均月収の2倍だから、破格だ。「おいしい話」は隣国のウズベク人にも広まった。

 中央アジアのジャーナリストが「労働者」を装って電話したところ、様子がおかしい。「雇用主」側は、警備員ではなく、別の仕事をあっせんしてきたという。

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