真保紀一郎
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真保紀一郎経済ジャーナリスト

ディップ(下)コロナ禍でも貫いた「ユーザーファースト」で業界トップを狙う

公開日: 更新日:

 アルバイト紹介サイト「バイトル」を運営するディップ(dip)。昨年からは「バイトの時給を上げよう」というキャンペーンを始め、それにより、アルバイト求職者の支持を高めている。

 コロナ禍により、ディップの業績も一時落ち込んだが、ここにきて急回復し、それ以上にシェアを伸ばしている。その要因のひとつが、時給アップキャンペーンのように、求人広告を出す企業よりも、求職者側の立ち場に立ったサイト運営を行っているためだ。

 ディップ創業者で社長の冨田英揮氏によれば「ユーザーファーストを徹底した結果」だという。その背景にはディップのフィロソフィーがある。

 企業経営にフィロソフィーを持ち込んだというと、先日亡くなった京セラ創業者の稲盛和夫氏が有名だ。「無私、利他」など、人間として正しいかどうかを判断基準に置く経営により、稲盛氏は京セラを一代にして世界的セラミックメーカーに育て、KDDIにより通信自由化の幕を開け、経営破綻したJALの再生に成功する。

 冨田氏も稲盛氏同様、経営にフィロソフィーを持ち込んだ。そのフィロソフィーの根底にあるのが、冨田氏の言う「ユーザーファースト」という考え方だ。ユーザーとは求職者のことで、ディップの社員は常にクライアントである求人企業より求職者を優先することを求められる。

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