著者のコラム一覧
村山治ジャーナリスト

1950年、徳島県生まれ。1973年に早稲田大学政治経済学部を卒業し毎日新聞社入社。1989年の新聞協会賞を受賞した連載企画「政治家とカネ」取材班。1991年に朝日新聞社入社。東京社会部記者として金丸事件、ゼネコン汚職事件、大蔵省接待汚職事件などの大型経済事件報道に携わる。2017年からフリー。著書に『特捜検察vs.金融権力』(朝日新聞社)、『検察 破綻した捜査モデル』(新潮新書)、『安倍・菅政権vs.検察庁 暗闘のクロニクル』(文藝春秋)『工藤會事件』(新潮社)など。最新刊は『自民党と裏金 捜査秘話』(日刊現代/講談社)

【東京佐川急便事件】異聞(42)東京佐川のスキャンダルで再浮上した日本皇民党ほめ殺し事件

公開日: 更新日:
親分の田中角栄氏に反旗を翻した竹下登氏(C)日刊ゲンダイ

 話を1991年夏に戻す。東京佐川急便社長の渡辺広康らの解任、特別背任容疑での告訴を受け、その4年前に起きた、ある「事件」に捜査筋や記者の関心が集まった。

 自民党幹事長の竹下登、総務会長の安倍晋太郎、中曽根内閣の蔵相だった宮沢喜一の有力3政治家が名乗りを上げた1987年1… 

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