オリオン 小西靖宏社長(3)コカ・コーラ社から販売中止を求められた「10年訴訟」に勝利

公開日: 更新日:

 ミニコーラの訴訟経験は、その後の商品開発にも生かされることになる。

「電子たばこ『アイコス』に寄せた『マイコス』も、実はフィリップモリス社から内容証明郵便が届いて怒られました。まずは“このことをニュースにしたら売れる”と思いましたが、やはり裁判は時間と費用を要します。そこでマイコスに関しては、『myQOS』から『myCOS』にロゴを変更し、混同を避けるように工夫して納得していただきました」

 ミニコーラが入った「アイスクリーム」、ミニコーラとココアシガレットの香りのする「お線香」などなど、巨大企業との対立経験を生かし、異業種企業とのコラボも展開している。

「『オリオンやったらやってくれるんちゃうかな?』と思われているのか、どんどんいろんな会社からメールが来るんですよ。これからもコラボやパロディーで笑いありの商品開発を目指したいですね」

インバウンドの観光客にも人気

 不景気の今も、駄菓子ビジネスは順調に伸びているという。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    前田健太「ドジャース入り」で大谷との共闘に現実味 日本復帰より「節目の10年」優先か

  2. 2

    井桁弘恵ショートカットで“山之内すず化”が加速! 「そっくり問題」いよいよ待ったナシ

  3. 3

    大阪万博は開幕1カ月を待たずトラブル続出…場当たり説明でGW後半の盛り上げムードに水を差す協会の大罪

  4. 4

    巨人阿部監督はなぜ田中将大にだけ甘いのか…2試合連続炎上でさすがに二軍調整も

  5. 5

    小田和正「77歳の現役力」の凄み…現役最年長アーティストが守り続ける“プロ意識”

  1. 6

    今思えばゾッとする。僕は下調べせずPL学園に入学し、激しく後悔…寮生活は想像を絶した

  2. 7

    ダウンタウン復帰が外部資金でコンテンツ配信のナゼ…松本人志に浮上した疑惑の顛末

  3. 8

    斎藤元彦・兵庫県知事が頑迷に貫く「治外法権」…公益通報を巡る国の勧告もガン無視

  4. 9

    もしやり直せるなら、入学しない…暴力に翻弄されたPL学園野球部の事実上の廃部状態に思うこと

  5. 10

    巨人阿部監督が見切り発車で田中将大に「ローテ当確」出した本当の理由とは???