万博はアレもコレも紐づけ「総費用10兆円」到達も! 壮大すぎるインフラ整備計画の全容

公開日: 更新日:

(4)にはJR大阪駅北側の「うめきた2期開発(グラングリーン大阪)」が含まれる。「関西最後の一等地」と呼ばれる巨大再開発で来年から順次開業。新駅設置や公園整備など基盤整備事業の総額1154億円のうち、国の負担は435億5000万円に上る。

(5)は、関西につながる高速道路網33区間を整備。大阪から遠く離れた福井や徳島、鳥取の道路工事まで進めるほか、鉄道網も強化する。「大阪モノレール」延伸は総事業費1050億円で、国費負担407億円。大阪中心部と関西国際空港を直結する「なにわ筋線」整備は総事業費3300億円で、770億円を国の補助で賄う見込みだ。

■政府も全体像を把握できない

 インフラ整備計画の総事業数は89に及び、この調子だと万博の総費用は1兆円どころか、10兆円に達しかねない。自見英子万博相は先週、国会で「できるだけ早急に全体像を示せるよう、作業を加速させたい」と約束したが──。

「大臣の答弁を受け、全てのインフラ整備費を含めるのかも併せて検討中です。現時点で万博全体の総費用はお示しできない」(内閣官房国際博覧会推進本部事務局)

 政府の誰もが把握できない途方もない万博の総費用。やはり選択肢は中止しかない。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    カーリング女子フォルティウス快進撃の裏にロコ・ソラーレからの恩恵 ミラノ五輪世界最終予選5連勝

  2. 2

    南原清隆「ヒルナンデス」終了報道で心配される“失業危機”…内村光良との不仲説の真相は?

  3. 3

    契約最終年の阿部巨人に大重圧…至上命令のV奪回は「ミスターのために」、松井秀喜監督誕生が既成事実化

  4. 4

    「対外試合禁止期間」に見直しの声があっても、私は気に入っているんです

  5. 5

    高市政権「調整役」不在でお手上げ状態…国会会期末迫るも法案審議グダグダの異例展開

  1. 6

    円満か?反旗か? 巨人オコエ電撃退団の舞台裏

  2. 7

    不慮の事故で四肢が完全麻痺…BARBEE BOYSのKONTAが日刊ゲンダイに語っていた歌、家族、うつ病との闘病

  3. 8

    箱根駅伝3連覇へ私が「手応え十分」と言える理由…青学大駅伝部の走りに期待して下さい!

  4. 9

    「日中戦争」5割弱が賛成 共同通信世論調査に心底、仰天…タガが外れた国の命運

  5. 10

    近藤真彦「合宿所」の思い出&武勇伝披露がブーメラン! 性加害の巣窟だったのに…「いつか話す」もスルー