安倍派解散後も幹部が引きずる“内憂外患” 裏金訂正議員は全員告発→不起訴でも検察審へ

公開日: 更新日:

 まだまだ裏金の罪は晴れない。自民党安倍派は30日、「最後」の常任幹事会(幹部15人で構成)を開き、解散に向けて残余金の処理など事務手続きを担う「清算委員会(仮称)」の設置で一致。幹事会など現体制の廃止も確認し、2月1日の総会をもって事実上、派閥の活動を停止する。

「総会は荒れそうです。いわゆる『5人衆』ら幹部が裏金づくりの責任を取らないまま、派閥の解散を一方的に決めたことに、中堅・若手は猛反発。清算委の構成メンバーも西村明宏前環境相ら中堅・若手が中心で『5人衆らには億単位の残余金の処理に一切関わらせない』と息巻いているそうです」(安倍派関係者)

【写真】この記事の関連写真を見る(17枚)

 幹部への突き上げは内側からだけではない。安倍派は31日、派閥パーティー裏金事件を受け、政治資金収支報告書の訂正を総務省に届け出る。立件された会計責任者の起訴内容によると、裏金を含む約6億7000万円を収支報告書の収入と支出に記載せず、不記載の総額は計約13億5000万円とされる。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    高画質は必要ない? 民放各社が撤退検討と報じられた「BS4K」はなぜ失敗したのですか?

  2. 2

    気温50度の灼熱キャンプなのに「寒い」…中村武志さんは「死ぬかもしれん」と言った 

  3. 3

    広陵暴力問題の闇…名門大学の推薦取り消し相次ぎ、中井監督の母校・大商大が「落ち穂拾い」

  4. 4

    巨人阿部監督はたった1年で崖っぷち…阪神と藤川監督にクビを飛ばされる3人の監督

  5. 5

    (4)指揮官が密かに温める虎戦士「クビ切りリスト」…井上広大ら中堅どころ3人、ベテラン2人が対象か

  1. 6

    U18日本代表がパナマ撃破で決勝進出!やっぱり横浜高はスゴかった

  2. 7

    日本ハム・レイエスはどれだけ打っても「メジャー復帰絶望」のワケ

  3. 8

    志村けんさん急逝から5年で豪邸やロールス・ロイスを次々処分も…フジテレビ問題でも際立つ偉大さ

  4. 9

    佐々木朗希いったい何様? ロッテ球団スタッフ3人引き抜きメジャー帯同の波紋

  5. 10

    (2)事実上の「全権監督」として年上コーチを捻じ伏せた…セVでも今オフコーチ陣の首筋は寒い