YKK 猿丸雅之会長(1)大企業では極めて珍しい定年制度廃止に踏み切った理由

公開日: 更新日:

「もともと当社の人事制度は成果・実力主義で、年齢・性別・学歴・国籍にとらわれないで評価するという方針で公正な人事制度を運用してきました」

 以前は65歳定年制で、再雇用も行っていた。

「でも、そのほうがむしろ難しさがあるように感じます」

 給料が減少して仕事の役割も変わるため、モチベーションが低下する者は少なくない。若い社員から見れば扱いにくいという側面もある。

 定年廃止により、会社が線を引くのではなく、自分でキャリア形成や辞め時を決められるようになった。

 本人が希望して会社の求める役割とマッチングすれば、何歳でも給与水準や役職を維持しながら正社員として働くことができる。

 一方で、「後進に技術を伝えることに専念する」とか、「週数日の勤務」を希望するというケースも考えられる。

 ただ、会社にぶら下がっていられるという意味ではない。


「自律がないと、この制度は成り立っていきません。定年廃止というのは65歳からではなく、ずっと前の段階から積み重ねてきた努力や成果が評価されるべきということです」

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    阪神・梅野がFA流出危機!チーム内外で波紋呼ぶ起用法…優勝M点灯も“蟻の一穴”になりかねないモチベーション低下

  2. 2

    梅野隆太郎は崖っぷち…阪神顧問・岡田彰布氏が指摘した「坂本誠志郎で捕手一本化」の裏側

  3. 3

    国民民主党「選挙違反疑惑」女性議員“首切り”カウントダウン…玉木代表ようやく「厳正処分」言及

  4. 4

    阪神に「ポスティングで戦力外」の好循環…藤浪晋太郎&青柳晃洋が他球団流出も波風立たず

  5. 5

    本命は今田美桜、小芝風花、芳根京子でも「ウラ本命」「大穴」は…“清純派女優”戦線の意外な未来予想図

  1. 6

    巨人・戸郷翔征は「新妻」が不振の原因だった? FA加入の甲斐拓也と“別れて”から2連勝

  2. 7

    時効だから言うが…巨人は俺への「必ず1、2位で指名する」の“確約”を反故にした

  3. 8

    石破首相続投の“切り札”か…自民森山幹事長の後任に「小泉進次郎」説が急浮上

  4. 9

    今田美桜「あんぱん」44歳遅咲き俳優の“執事系秘書”にキュン続出! “にゃーにゃーイケオジ”退場にはロスの声も…

  5. 10

    参政党のSNS炎上で注目「ジャンボタニシ」の被害拡大中…温暖化で生息域拡大、防除ノウハウない生産者に大打撃