著者のコラム一覧
中西文行「ロータス投資研究所」代表

法政大学卒業後、岡三証券入社。システム開発部などを経て、岡三経済研究所チャーチスト、企業アナリスト業務に従事。岡三インターナショナル出向。東京大学先端技術研究所社会人聴講生、インド政府ITプロジェクト委員。SMBCフレンド証券投資情報部長を経て13年に独立。現在は「ロータス投資研究所」代表。

1ドル=170円説も台頭だが…チャート上ではそろそろ円安ピーク

公開日: 更新日:

 なお、チャート上は90年4月の160円35銭が円安の節目、これを突破すると心理的節目165円となる。

 さて、生保大手8社の24年度運用計画を見ると25年3月末の日経平均株価は、3万3000円から4万3000円と予測が分かれ、期中の安値は3万円から3万9000円、高値は3万9000円から4万8000円とこれも見方が分かれていた。ドル円レートは25年3月末1ドル=130円から151円、期中の安値は143円から170円、高値は120円から145円とばらばらで、足元ですでに計画水準から外れた生保もある。

 ただ、各社の運用計画策定時は、イスラエル・イラン戦争などによる日経平均株価の3万7000円割れの急落前や1ドル=158円台の円安前であり、いま作成すれば違う内容、計画となろう。

 投資部門別売買状況統計によると、4月第3週(15~19日)の個人投資家の現物株買越額は9086億円と、23年3月に記録した7542億円を大きく上回り過去最大となった。海外投資家は現物株の売越額5925億円と昨年の9月以来の大きさで、先物も合わせた売越額は1兆1347億円。3月最終週に続いて今年2回目の1兆円超えとなっていた。

 日本はゴールデンウイーク中だが、欧米の金融市場は動いており、素人投資家は気楽になれないストレスフルなゴールデンウイークであろう。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • トピックスのアクセスランキング

  1. 1

    早期・希望退職の募集人員は前年の3倍に急増…人材不足というけれど、余剰人員の肩叩きが始まっている

  2. 2

    中国企業が発表した「ナトリウムイオン電池」の威力…リチウムイオン電池に代わる新たな選択肢に

  3. 3

    迷走続く「マレリ・ホールディングス」再建…金融界の最大の懸念は日産との共倒れ

  4. 4

    気持ち悪ッ!大阪・関西万博の大屋根リングに虫が大量発生…日刊ゲンダイカメラマンも「肌にまとわりつく」と目撃証言

  5. 5

    大阪万博GW集客伸びず…アテ外れた吉村府知事ゲッソリ?「素晴らしい」と自賛も表情に滲む疲れ

  1. 6

    新浪剛史会長が同友会会見で“号砲”…フジテレビ「CM再開」に前のめり、サントリーにもお家事情

  2. 7

    大阪万博はやっぱり赤字?1日あたりの入場者は初日を超えられず…開幕1カ月のしょっぱすぎる収支報告

  3. 8

    庶民生活に忍び寄る“円安地獄”の足音…トランプ関税に翻弄され再び「1ドル=150円」も視野に

  4. 9

    急増する大手黒字企業リストラのシビアな背景…2024年「早期・希望退職」1万人超え、前年比3倍に

  5. 10

    「預金金利優遇プラン」のお得度を徹底検証 東京スター銀行は普通預金で最大年0.6%!

もっと見る

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    松本潤、櫻井翔、相葉雅紀が7月期ドラマに揃って登場「嵐」解散ライブの勢い借りて視聴率上積みへ

  2. 2

    永野芽郁&田中圭の“不倫LINE”はどこから流出したか? サイバーセキュリティーの専門家が分析

  3. 3

    キンプリが「ディズニー公認の王子様」に大抜擢…分裂後も好調の理由は“完璧なシロ”だから 

  4. 4

    低迷する「べらぼう」は大河歴代ワースト圏内…日曜劇場「キャスター」失速でも数字が伸びないワケ

  5. 5

    巨人のW懸案「ポスト岡本和真&坂本勇人」を一気に解決する2つの原石 ともにパワーは超メジャー級

  1. 6

    早期・希望退職の募集人員は前年の3倍に急増…人材不足というけれど、余剰人員の肩叩きが始まっている

  2. 7

    ユニクロ女子陸上競技部の要職に就任 青学大・原晋監督が日刊ゲンダイに語った「野望」

  3. 8

    巨人「松井秀喜の後継者+左キラー」↔ソフトB「二軍の帝王」…電撃トレードで得したのはどっち?

  4. 9

    西内まりや巨額金銭トラブル 借金の中身と“返済ウルトラC”

  5. 10

    巨人秋広↔ソフトBリチャード電撃トレードの舞台裏…“問題児交換”は巨人側から提案か