日銀が利上げ見送りなら庶民生活は大打撃…円安継続で物価高は長引く
エンゲル係数とは、家計の消費支出に占める食料費の割合を示す指標で、家計の所得水準が高いほどエンゲル係数は低くなる。総務省によれば、大阪万博の1970年のエンゲル係数は34.1%、2005年には22.9%に低下したが、ここを底に上昇に転じ、24年に28.3%と1981年以来43年ぶりの高水準になった。
財務省は、今年3月に国民負担率の実績や見込みなどを公表。国民負担率は、国税や地方税の租税負担と国民年金や健康保険の保険料などの社会保障負担の合計を所得で割り算して算出する。国民負担率の23年度実績は46.1%、24年度の実績見込みは45.8%と示された。ただ、この計算には消費税が含まれていないから実質的な国民負担率は46%以上だろう。
実際、庶民は節約志向である。衣料品で見ると低価格のしまむらの25年2月期決算は、売上高が前期比4.8%増の6653億円と過去最高。26年2月期中間期決算も売上高が前年同期比3.9%増だった。
ファーストリテイリングの国内ユニクロ事業は25年8月期は、24年10月と25年4月以外は売上高が前年同月比プラスである。


















