裏金事件は都知事選でも大きな関心事 小池知事は元自民議員で“本丸”「清和政策研究会」所属

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■裏金作りの仕組みを知っていた?

 国民の多くは失念しているかもしれないが、自由党、保守党などを経て2000年代初めに自民党に入党した小池氏が所属していた派閥は、裏金事件の“本丸”となった「清和政策研究会」だ。

 当時の会長は派閥パーティーからのキックバックの仕組みを最初に作った“渦中の人”として、国会質疑などでたびたび取り上げられてきた森喜朗元首相(86)。つまり、小池氏も国会議員時代、今回の裏金作りについて知り得る立場にあった可能性がある。

 裏金事件が報じられ始めた頃の2023年12月8日の都知事会見で、小池氏は「国民から疑念を持たれることのないように、まず実態の解明、また再発防止策を講じる必要もある」などと言い、自身の国政時代についてもこう振り返っていた。

「(パーティー券の)割り当て分をさばくために、汲々としていたのを覚えている。キックバックを受けるようなことはなかったと思う」

 だが、「清和政策研究会」の裏金作りは約30年前から始まったといわれており、この頃の小池氏と言えば女性初の防衛相に就任し、その後、党総裁選に出馬するほどの勢いがあった時期だ。

 裏金は「政治家としての資質」が問われる問題だけに有権者の関心も高い。

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