読書とは「何かパフォーマンスをしていること」──「本とは何か」難波優輝著
「本とは何か」難波優輝著
哲学者の著者は、「一冊の本は小さな都市」だという。一応順路通りに進むことはできるが、立ち止まったり、同じところをぐるぐる回ったり、聞き耳を立ててみたり、もたれたりすることができる。私たちは本を読むとき、正しく本を理解することだけではない、いろいろなことを感じて、考えている。では、そもそも、本を読むとはどういうことなのかを考えるエッセー。
明確なストーリーはなく、抽象的な絵に擬音語だけが並ぶ絵本を子どもに読む。この絵本をある種の楽譜として読んでみると、受けがいい。この経験から、著者は本を読むということは「本で何かパフォーマンスをしていること」だと考えてみる。
以降、物語や人文書、ハウツー本、マンガやレシピまで、さまざまな読書を通じて、本を読むということの意味について思索を深める。
(新潮社 1034円)


















