TSMC進出の熊本地元企業は深刻な人手不足に直面…隣県の鹿児島にも影響が

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 半導体の受託生産で世界最大手の台湾企業「TSMC」の子会社「JASM」が熊本県菊陽町に建設中の第1工場が完成、2月24日に開所式が行われた。

 同社はTSMCを中心にソニーグループの半導体子会社ソニーセミコンダクタソリューションズ、デンソー、トヨタ自動車などの出資による半導体製造会社。すでに第2工場の建設も発表され、第1、第2工場の投資総額は200億ドル(約3兆円)を超える。

「日本政府は第1工場で最大4760億円、第2工場で7320億円を支援する」(経済産業省情報産業課)

 巨大プロジェクトの進出で熊本県内への経済効果は絶大で、半導体メーカーに限らず非製造分野の不動産、サービス、鉄道など各産業に幅広く波及している。

 九州の総合金融持ち株会社・九州フィナンシャルグループによる試算では、TSMCの県内進出で2022年から31年までの10年間で約6兆8500億円の経済効果を試算。さらに、九州経済調査協会は、九州、沖縄、山口地域への10年間の半導体関連設備投資の経済効果を約20兆770億円と推計している。

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