著者のコラム一覧
中西文行「ロータス投資研究所」代表

法政大学卒業後、岡三証券入社。システム開発部などを経て、岡三経済研究所チャーチスト、企業アナリスト業務に従事。岡三インターナショナル出向。東京大学先端技術研究所社会人聴講生、インド政府ITプロジェクト委員。SMBCフレンド証券投資情報部長を経て13年に独立。現在は「ロータス投資研究所」代表。

台湾情勢が握る世界不況リスク…最先端半導体の覇者は?

公開日: 更新日:

 国際情勢はより混沌としてきた。スロバキアのフィツォ首相は銃撃され重傷を負い、イランのライシ大統領はヘリコプター事故で死亡、国際刑事裁判所(ICC)は、今月20日にイスラエルのネタニヤフ首相らに逮捕状を請求……。台湾も不安定に思える。

 台湾は、一時期、日本の領土だった。日清戦争は、日本の勝利と見なす日清講和条約(下関条約)の調印によって終戦。清国から日本に台湾などが割譲され、1895年5月に日本軍は台湾に上陸。第2次世界大戦の終結で1945年10月に中華民国政府により台湾省が設置されたが、52年のサンフランシスコ平和条約まで日本は正式には台湾に対する権利を放棄しなかった。

 この台湾、いまも帰属が不安定に見える。中国は今月24日、台湾の頼清徳新総統が台湾を「戦争の危機」へと向かわせていると警告。中国国防省の呉謙報道官は「台湾省の指導者は、『一つの中国』の原則にあらがう意思を示しており、台湾の同胞たちを戦争という危険な状況に追い込んでいる」との談話を発表した。

 米国防総省はオースティン国防長官がシンガポールを訪問し、中国の董軍国防相と会談すると発表した。米中国防相の対面会談は2022年11月以来、約1年半ぶりとなる。米国防総省によると、オースティン氏はシンガポールで31日から6月2日に開催されるアジア安全保障会議に出席する。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    「えげつないことも平気で…」“悪の帝国”ドジャースの驚愕すべき強さの秘密

  2. 2

    マエケンの「DeNA入り」が急浮上! 古巣広島まさかのNO、巨人はマー君が足かせで動けず

  3. 3

    DeNA次期監督候補に谷繁元信氏が浮上…南場智子オーナーのイチオシ、本人も願ったりかなったり

  4. 4

    サッカー界で囁かれる森保J・長友佑都の“お役御免”と大物選手の代表復帰

  5. 5

    参政党の党勢拡大に早くも陰り…「聖地」加賀市で“親密”現職市長が惨敗落選の波乱

  1. 6

    公明党が「自民との連立離脱も辞さず」の背景…まさかの“国政撤退”もあり得る深刻事情

  2. 7

    巨人が楽天・辰己涼介の国内FA争奪戦に参戦へ…年齢、実績的にもお買い得

  3. 8

    ドジャースの“朗希タンパリング疑惑”で大迷惑!米29球団&日本プロ球団こぞって怒り心頭の納得理由

  4. 9

    号泣の渋野日向子に「スイングより、歩き方から見直せ!」スポーツサイエンスの第一人者が指摘

  5. 10

    草間リチャード敬太容疑者が逮捕…コンビニバイトと掛け持ちの苦労人だったが横山裕のセレクトに難あり?