裏金「目くらまし」政倫審での真相解明はハナから無理!自民衆参19人“ギュウギュウ詰め弁明”のア然

公開日: 更新日:

超が付く過密日程で薄まる一人一人の悪印象

 2~3月の政倫審でさえ、裏金議員への追及は時間不足で尻切れトンボに終わったのに、今回は裏金事件の「真相解明」なんてハナから期待するだけムダだ。ましてや、18日には参院側でも政倫審が開かれる運び。旧安倍派の裏金議員27人のうち、公開を希望するなどした山谷えり子、森雅子、太田房江松川るいの4氏が弁明する予定だ。

 衆院側で1日7人もの裏金議員が弁明する裏で、同時進行で参院の裏金議員に弁明の機会を与えるとは、窮屈な日程にも程がある。怒涛の弁明ラッシュは、真相解明を求める国民の目をそらすセレモニーでしかないのだ。

「『赤信号みんなで渡れば怖くない』と言わんばかりに、政倫審に大挙して押しかければ一人一人の裏金イメージは薄まります。形ばかりの『みそぎ』を済ませ、年内決着を狙う思惑はミエミエです。そもそも政倫審出席の意思があるなら、総選挙前の通常国会で野党の開催要請に応じ、時間をかけて堂々と弁明すればよかった。選挙への悪影響を恐れて尻込みしながら、少数与党に陥った途端、臨時国会のタイトな日程の最中に弁明の“大安売り”で幕引きを図るとは、有権者を愚弄しています」(政治評論家・本澤二郎氏)

 旧安倍派の裏金づくりが再開した経緯を巡り、政倫審における幹部の証言と、有罪が確定した元会計責任者の刑事裁判での証言は食い違っている。

 年明けの通常国会では彼らの国会招致を実現させ、そろそろ「野党多数」の成果を示すべきだ。

  ◇  ◇  ◇

「都議会自民党」が開いた政治資金パーティーを巡り、裏金化していた疑いが浮上。そのスキームは安倍派がやっていた裏金づくりとほぼ同じ――。●関連記事『【もっと読む】自民党都議会でも裏金疑惑!やはり浮上した“安倍派スキーム”…すでに特捜部が動き、石破政権は大ピンチ』で詳報している。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    TOKIO解散劇のウラでリーダー城島茂の「キナ臭い話」に再注目も真相は闇の中へ…

  2. 2

    参政党・神谷宗幣代表が街頭演説でブチまけた激ヤバ「治安維持法」肯定論

  3. 3

    国分太一だけでない旧ジャニーズのモラル低下…乱交パーティーや大麻疑惑も葬り去られた過去

  4. 4

    ホリエモンに「Fラン」とコキ下ろされた東洋大学の現在の「実力」は…伊東市長の学歴詐称疑惑でトバッチリ

  5. 5

    外国人の「日本ブーム」は一巡と専門家 インバウンド需要に陰り…数々のデータではっきり

  1. 6

    「時代に挑んだ男」加納典明(25)中学2年で初体験、行為を終えて感じたのは腹立ちと嫌悪だった

  2. 7

    近藤真彦「ヤンチャでいたい」にギョーカイ震撼!田原俊彦をも凌駕する“リアル・ジャイアン”ハラスメント累々

  3. 8

    「モーニングショー」コメンテーター山口真由氏が5週連続欠席…気になる人間関係と体調を心配する声

  4. 9

    参院選終盤戦「下剋上」14選挙区はココだ! 自公の“指定席”で続々と落選危機…過半数維持は絶望的

  5. 10

    参政党の躍進は東京、神奈川だけにあらず? 地方では外国人規制に“地元ネタ”織り込み支持拡大狙い