金利上昇を資産運用に取り入れるなら…安定の定期預金、妙味は「銀行業ETF」

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■ゼロ金利時代の発想を変える

 金利上昇は今後しばらく続くことが想定されるため、銀行業界の業績にもいい影響を与え続けるだろう。とすれば、銀行業界全体に投資しておくのもいい。

 東証には業種別のETFが上場されている。銀行業のETF「NEXT FUNDS 銀行上場投信」は、68行の株式が組み入れられている。分配金を再投資した場合の騰落率は過去1年で約42%、3年で約176%となっている。銀行業全体の業績向上を狙うのにピッタリなETFといえるだろう。

 一方で組み入れ銀行数を絞ったETFも登場した。この1月に運用を開始した「グローバルX 銀行 高配当-日本株式ETF」だ。3メガバンクを中心に高配当な銀行15銘柄に投資している。運用が始まったばかりで判断は難しいが、1カ月の騰落率は約6%だ。

 いまや金利上昇で運用環境も変わりつつある。ゼロ金利時代の発想を変える必要がありそうだ。

(ジャーナリスト・向山勇)

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