著者のコラム一覧
黒岩泰株式アナリスト

山一証券、フィスコなどを経て、2009年4月に独立。独自理論である「窓・壁・軸理論」をもとに投資家に、株式・先物・オプションの助言を行う。著書に「究極のテクニカル分析」「黒岩流~窓・壁・軸理論」など。

トルコリラの政策金利は50% 儲かる? それとも…FX取引するならリスクと手数料を見極めたい

公開日: 更新日:

「毎日、チャリン、チャリンなんだよ」

 となりに座ったオヤジが、スマホの画面を見せつけてくる。月曜日に354円、火曜日には1493円、水曜日は201円……。

 どうやら最近始めたFX取引で儲かっているらしい。

「毎日、確実に儲かっている。俺ってスゴイだろう」とでも、言いたいのだろう。

 彼がやっているのは、トルコ・リラ/円。トルコ・リラの政策金利は50%ほど。非常に高いので儲かるのだという。「スワップポイント」という日々の利息が、着実に入ってくるらしい。

 現在の日本の短期金利は1%以下。日銀が「金利の正常化」を模索するなか、依然として低金利に抑えられている。そういった意味でも「外国の高金利」は非常に魅力的に映る。でも、本当に大丈夫なのだろうか……。

 結果からいえば、「大丈夫じゃない」である。「確実に損をする」という話ではないが、高金利には高金利なりの理由がある。

 それは「減価しやすい」ということ。毎日、小銭を稼いでも、トルコ・リラ自体が値下がりしてしまうリスクが高い。場合によっては、利息以上に損をしてしまうかもしれない。「毎日、チャリン、チャリン」が、「毎日がチーン(合掌)」となってしまう恐れがある。

■関連キーワード

最新のライフ記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    「おまえになんか、値がつかないよ」編成本部長の捨て台詞でFA宣言を決意した

  2. 2

    【原田真二と秋元康】が10歳上の沢田研二に提供した『ノンポリシー』のこと

  3. 3

    カーリング女子フォルティウスのミラノ五輪表彰台は23歳リザーブ小林未奈の「夜活」次第

  4. 4

    3度目の日本記録更新 マラソン大迫傑は目的と手段が明確で“分かりやすい”から面白い

  5. 5

    国分太一“追放”騒動…日テレが一転して平謝りのウラを読む

  1. 6

    福山雅治&稲葉浩志の“新ラブソング”がクリスマス定番曲に殴り込み! 名曲「クリスマス・イブ」などに迫るか

  2. 7

    「えげつないことも平気で…」“悪の帝国”ドジャースの驚愕すべき強さの秘密

  3. 8

    松岡昌宏も日テレに"反撃"…すでに元TOKIO不在の『ザ!鉄腕!DASH!!』がそれでも番組を打ち切れなかった事情

  4. 9

    年末年始はウッチャンナンチャンのかつての人気番組が放送…“復活特番”はどんなタイミングで決まるの?

  5. 10

    査定担当から浴びせられた辛辣な低評価の数々…球団はオレを必要としているのかと疑念を抱くようになった