株式相場の下落局面で威力「カバード・コール型ETF」って何だ?

公開日: 更新日:

 株式相場の変動が大きくなる中、安定的な利益が狙えるカバード・コール型ETF(上場投資信託)が注目を集めそうだ。カバード・コールとは、株式などを保有する一方で「コールオプション」を売る投資戦略。コールオプションとは「買う権利」のこと。

 たとえば、「3日後にA社の株式を1000円で買う権利」を売る。A社の株式が3日後に1200円になっていれば、コールオプションを買った投資家は差額の200円が儲かる。実際にはコールオプションを買うためにオプション料を支払うために、オプション料を200円から引いた差額が利益になる。

 コールオプションを売った投資家は、200円の値上がり益を得るチャンスを逃してしまうが、オプション料を受け取っているので、その分が利益になる。株価が大きく上昇したときには、利益が限定される代わりに、安定的な利益が期待できるのがカバード・コール型ETFだ。

 カバード・コール型ETFは、米国市場に多く上場されているが、東証に上場している商品もある。たとえば、「グローバルX S&P500・カバード・コールETF」は、S&P500指数を対象にした円建ての商品で、株価が大きく下がった3月31日は、出来高が前日の4倍近くに膨らんだ。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    巨人vs阪神またもドラフト場外戦勃発!1巡目指名8年で5回モロかぶり…中日とヤクルトも参戦か

  2. 2

    叱責、鉄拳、罰金…試練の日々で星野監督よりも「怖かった人」

  3. 3

    ドラフト外入団の憂き目に半ば不貞腐れていたボクを最初に見出してくれたのは山本浩二さんだった

  4. 4

    ドジャース佐々木朗希にリリーバーとしての“重大欠陥”…大谷とは真逆の「自己チューぶり」が焦点に

  5. 5

    長嶋一茂は“バカ息子落書き騒動”を自虐ネタに解禁も…江角マキコはいま何を? 第一線復帰は?

  1. 6

    前橋市長の「ラブホ通い詰め」だけじゃない…有名女優らもキャッチされた格安ラブホ不倫劇の舞台裏

  2. 7

    次期巨人監督へ桑田二軍監督が腕まくり! 松井秀喜氏への“つなぎ登板”は球団の思惑とも合致

  3. 8

    林芳正氏が自民党総裁選“台風の目に”…「2強」失速でまさかの決戦投票進出あるか

  4. 9

    国民民主・玉木代表が維新の“自民すり寄り”に猛ジェラシー! 総裁選後の「補完勢力」の座めぐり場外乱闘勃発

  5. 10

    杉田かおるの窮地を陰から支えていた舘ひろしの男気