株式相場の下落局面で威力「カバード・コール型ETF」って何だ?

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 このETFを24年4月1日から25年3月31日まで保有していた場合の1年間の分配金利回りは10.8%。魅力的な利回りだが、基準価額の変化にも気をつけたい。この間の基準価額は▲6.1%。分配金利回りから基準価額の下落を差し引くと実質的なリターンは4.7%。

 同様に東証に上場しているS&P500に連動する円建てETFを保有していた場合はどうか。基準価額は1年間で約3.4%上昇となっている。分配金利回りは約1%なので、合わせて約4.4%のリターンとなる。あくまで直近1年の実績だが、両者のリターンに大きな差はなさそうだ。

 カバード・コール型は相場が横ばいのときや下落局面で力を発揮するという。分配金を受け取りながら、老後資金を安定的に運用したい人にはよいかもしれない。円建てのカバード・コール型ETFは、他にもナスダック100指数や日経225を対象としたものなどがある。

(ジャーナリスト・向山勇)

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