売れ残る備蓄米、迫る販売期限8.31…流通現場は大混乱で「販売期限を延長せよ」の大合唱
「備蓄米を飲食店など業務用に流用する動きも」
コメ流通関係者は、困惑しきりだ。
「自分の周囲にも、いまだに申し込んだ随意契約米が全量届かない事業者がいます。こうした配送の遅れだけならまだしも、備蓄米の売れ行き鈍化が重くのしかかっている。ブームが終了し注目度が低下したうえ、やはり食味で劣っていると消費者に判断されたのでしょう。現場でも『さすがに販売期限の延長しかないだろう』との声が広がっています。事業者はなんとか売りさばこうと必死なので、徐々に安売りも始まっている。体力のある大手小売りなどはそのうち、赤字覚悟で格安セールを始めるかもしれません」
こんなひずみも生じている。
「本来はやってはいけないことなのですが、在庫をさばく目的で、備蓄米を飲食店など業務用に流用する動きも出てきているようです。当初の目的である、小売りから確実に消費者に渡る仕組みを維持するためにも、販売期限を延長するのがベストでしょう」(コメ流通評論家・常本泰志氏)
現場は「販売期限を延長せよ」の大合唱だ。しかし進次郎は「まずはしっかりと8月末での売り切りに、全力で取り組んでいきたい」と話すなど販売期限の延長を否定している。今後は事業者に聞き取りを行い、対応を検討するというが、このままではパニックだ。
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石破政権はコメ増産に舵をきったが、課題は山積だ…関連記事【もっと読む】【さらに読む】などで詳しく報じている。
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