ヤクルトが直面する“一本足打法”の限界…「Yakult1000」快進撃が一巡、一転苦戦へ

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 まさに現代人の悩みを捉えたわけだ。国内事業の売上高は21年度の2032億円から23年度には2521億円となった。

 海外では通常の「ヤクルト」の販売が増加した。中国は景気悪化の影響を受けたが、メキシコやアメリカ南部を中心とした米州地域が伸び、同期間で海外事業の売り上げは1850億円から2258億円に拡大した。健康志向の高まりや、国内と同じ訪問販売が売り上げに貢献したという。だが、冒頭の通り前期、今期は伸び悩む。

「国内はヤクルト1000のブームが一巡した。糖質・カロリーオフの商品を投入したが、販売数量の減少を食い止めるには至らなかった」(同)

■ヤクルト1000シリーズの販売数量減少が売り上げに直結

 ヤクルト1000シリーズの前年度比販売数量は24年度から100%を下回り、ヤクルト全体でも9割水準を推移している。販売数量の減少が売り上げに直結した。

「高齢化が進むにつれて、食品・飲料メーカーは健康志向の商品を強化している。乳酸菌や整腸作用をうたう飲料やヨーグルトも増え、ヤクルト1000シリーズの成功を受け、他社も睡眠をアピールする商品を出した」(流通業関係者)

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