ヤクルトが直面する“一本足打法”の限界…「Yakult1000」快進撃が一巡、一転苦戦へ

公開日: 更新日:

 まさに現代人の悩みを捉えたわけだ。国内事業の売上高は21年度の2032億円から23年度には2521億円となった。

 海外では通常の「ヤクルト」の販売が増加した。中国は景気悪化の影響を受けたが、メキシコやアメリカ南部を中心とした米州地域が伸び、同期間で海外事業の売り上げは1850億円から2258億円に拡大した。健康志向の高まりや、国内と同じ訪問販売が売り上げに貢献したという。だが、冒頭の通り前期、今期は伸び悩む。

「国内はヤクルト1000のブームが一巡した。糖質・カロリーオフの商品を投入したが、販売数量の減少を食い止めるには至らなかった」(同)

■ヤクルト1000シリーズの販売数量減少が売り上げに直結

 ヤクルト1000シリーズの前年度比販売数量は24年度から100%を下回り、ヤクルト全体でも9割水準を推移している。販売数量の減少が売り上げに直結した。

「高齢化が進むにつれて、食品・飲料メーカーは健康志向の商品を強化している。乳酸菌や整腸作用をうたう飲料やヨーグルトも増え、ヤクルト1000シリーズの成功を受け、他社も睡眠をアピールする商品を出した」(流通業関係者)

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    DeNA三浦監督まさかの退団劇の舞台裏 フロントの現場介入にウンザリ、「よく5年も我慢」の声

  2. 2

    日本ハムが新庄監督の権限剥奪 フロント主導に逆戻りで有原航平・西川遥輝の獲得にも沈黙中

  3. 3

    佳子さま31歳の誕生日直前に飛び出した“婚約報道” 結婚を巡る「葛藤」の中身

  4. 4

    国分太一「人権救済申し立て」“却下”でテレビ復帰は絶望的に…「松岡のちゃんねる」に一縷の望みも険しすぎる今後

  5. 5

    白鵬のつくづくトホホな短慮ぶり 相撲協会は本気で「宮城野部屋再興」を考えていた 

  1. 6

    藤川阪神の日本シリーズ敗戦の内幕 「こんなチームでは勝てませんよ!」会議室で怒声が響いた

  2. 7

    未成年の少女を複数回自宅に呼び出していたSKY-HIの「年内活動辞退」に疑問噴出…「1週間もない」と関係者批判

  3. 8

    清原和博 夜の「ご乱行」3連発(00年~05年)…キャンプ中の夜遊び、女遊び、無断外泊は恒例行事だった

  4. 9

    「嵐」紅白出演ナシ&“解散ライブに暗雲”でもビクともしない「余裕のメンバー」はこの人だ!

  5. 10

    武田鉄矢「水戸黄門」が7年ぶり2時間SPで復活! 一行が目指すは輪島・金沢