スナックサンド(フジパン)「こっちじゃない」と自虐CMで反撃…元祖をアピールしてシェア急回復
50周年の節目といえば、夫婦なら「金婚式」。互いに健康で共白髪を誓った男女でも、およそ3割しか迎えることができない特別な記念日だ。50年も愛し愛されてきた企業やロングセラー商品も数あるが、そこに至るまでにはどんな苦労を重ねてきたのだろうか。
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今年の9月15日で発売50周年を迎えたスナックサンド。実は10年ほど前は具材を挟んだ状態で密封する「携帯サンドイッチ市場」でのシェアはわずか0.15%に低迷。ライバルである山崎製パンの「ランチパック」に大きく水をあけられていた。
世の中的にも携帯サンドイッチといったら「ランチパックでしょ」という時代が長く続いたが、元祖はフジパンなのだ。「発売を開始した1975年に当時の社長だった舟橋正輝が『袋に入った菓子パンのように持ち歩きのできるサンドイッチをつくりたい』との思いから試行錯誤の末、〈密閉型サンドイッチの製造装置〉の特許出願を行いました。スナックサンドの発売当時は、それまでなかった『パッケージで包装され、日持ちがするサンドイッチ』として、消費者に支持されヒットしました」(フジパン担当者)


















