「不思議な体験をしたら最大 100 万円」不動産コンサルタントが事故物件の"オバケ調査"を始めたワケ
誰もいないはずなのにトン…トン…トン…と上から歩く音が!
独自の取り組みとして「チャレンジ物件」という制度も作った。“怖いから避ける”ではなく、“怖いから住んでみる”という、逆転の発想だ。
「この部屋で、何か不思議な体験をしたら最大 100 万円差し上げます」という懸賞つきの契約で、入居者は「オバケが出たらどうしよう」よりも「出たらラッキー」という感覚で入居するという。
もし異常があった場合は退去してもらい、カチモードが借り上げてオーナーの損失をカバーするというものだ。
実際関東圏に存在するある平屋では、機器の電源が突然落ちたり、人影が見えたりするという。
「梁と柱しかない構造なのに、トン…トン…トン…と上を歩く音が。動物なら走るはずなのに、ゆっくり人が歩くように響くんです。バリアフリーなので、音が端から端まで、すーっと抜けていくんです」
母親とそれを世話する息子が続けて亡くなったこの家は、現在カチモードが借り上げている。
「疎まれる物件でも、たとえばメディアの取材先として使えるし、あるいは研究対象や体験型施設など、公開型の特別な場所として運用できれば、入場料が収益につながる可能性がある。つまり怖いというマイナスを、希少価値というプラスに転換できると考えました」
恐怖の中に潜む価値を掘り起こす作業でもあるのだ。後編では、児玉さんが経験した恐怖体験を紹介する。
(取材・文=浦上優)
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