AIバブルは弾けるのか? データが示す長期株式投資の強さ

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 三菱UFJ信託銀行のリポート「インフレ経済と株式投資」(2023年1月号)によると、過去のデータでは、物価上昇率が加速する局面では株式投資のリターンが悪化しているものの、長期的視点に立つと、インフレを上回るリターンが得られているという。

 実際に1960年から2021年のTOPIX(東証株価指数)の配当込み投資リターンは年7.3%だった。消費者物価上昇率の同2.8%を大きく上回っている。米国株も同様だ。1960年以降のS&Pのリターンは年10.5%だが、消費者物価上昇率は同3.7%だった。

 暴落を恐れて株式や投資信託をすべて売却してしまうと、物価高によって、資産が目減りしかねない。長期で運用できる資金は、インデックスに連動する商品などで投資を続けた方がいいのではないか。

 たとえば、前述のように配当込みのTOPIXでリターンを狙うなら「NEXT FUNDS TOPIX連動型上場投信」などがある。2001年7月の設定以来のリターンは約320%となっている。

 日々の相場変動に一喜一憂せず、長期投資を続けるのが正解かもしれない。

(ジャーナリスト・向山勇)

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