橋下氏「出馬断念」ほぼ影響なし…大阪19選挙区はこうなる
12月14日の投開票。橋下徹大阪市長と松井一郎大阪府知事が出馬を断念した大阪は激変するのか。ジャーナリストの吉富有治氏は「出馬断念の影響はそれほどでもない。もともと、橋下人気には陰りが見えていたから」とこう言った。
「橋下さんが衆院選への出馬を断念した理由は4つあります。自分が公明党の現職・佐藤茂樹氏がいる3区に、松井氏が北側一雄氏の16区に出れば、公明党は泡を食って、大阪都構想に協力すると思っていたら、まったく思惑が外れたんです。そこにもってきて、情勢調査が芳しくなく、自信が揺らいだこともあるでしょう。維新の府議会議員、市議会議員が『いま大阪を投げ出せば、統一地方選で戦えない』と猛反発していたうえに、自分が衆院に鞍替えした後の市長、府知事候補が見当たらなかったという事情もある。つまり、橋下さんの影響力は相当低下していて、出馬断念に追い込まれたのが真相です」
橋下氏出馬なんて、一部メディアがあおっていただけで、地元はドッチラケ。「出ない方が衆院選挙に有利」という声もあったほどだ。
結果、大阪は3、5、6、16区で公明党が盤石。接戦は1、4、7、8、13、18、19区とみられている。