高野孟
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高野孟ジャーナリスト

1944年生まれ。「インサイダー」編集長、「ザ・ジャーナル」主幹。02年より早稲田大学客員教授。主な著書に「ジャーナリスティックな地図」(池上彰らと共著)、「沖縄に海兵隊は要らない!」、「いま、なぜ東アジア共同体なのか」(孫崎享らと共著」など。メルマガ「高野孟のザ・ジャーナル」を配信中。

いよいよ支離滅裂になってきた安倍外交

公開日: 更新日:

 たぶん安倍には、バンドン会議50周年の時には小泉純一郎首相が出席したから自分も行かなければという気持ちがあるのだろう。しかしあの時、小泉は、その直前に中国で反日暴動が激化したという状況も踏まえて、歴史認識に関して「村山談話」を完全に引き継ぎ、先の侵略への「痛切なる反省と心からのおわびの気持ち」を国際社会に向かって先手を打って表明するチャンスとして、50周年の場を活用した。そのため、8月の「戦後60年談話」も同じ基調のものとするのが自然の流れになり、自民党内の不協和音はあらかじめ封じられた。

 ところが、安倍の場合は逆のケースになるわけで、村山談話や河野談話を修正したくて仕方がない安倍が、ジャカルタで10年前の小泉演説よりトーンダウンしたり、右翼的な自説をまぶしたりするような演説をすれば、習近平中国主席や朴槿恵韓国大統領もたぶん出席しているだろうから、会場からブーイングが出る。そうかといって、小泉と同じことを言ったのでは、8月の「戦後70年談話」もそれと同じ基調にせざるを得なくなって、せっかくの同談話のための有識者会議も意味がなくなるし、安倍周辺の右翼は憤激する。

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