小林節慶応大名誉教授

１９４９年生まれ。都立新宿高を経て慶大法学部卒。法学博士、弁護士。米ハーバード大法科大学院の客員研究員などを経て慶大教授。現在は名誉教授。「朝まで生テレビ！」などに出演。憲法、英米法の論客として知られる。１４年の安保関連法制の国会審議の際、衆院憲法調査査会で「集団的自衛権の行使は違憲」と発言し、その後の国民的な反対運動の象徴的存在となる。「白熱講義！　日本国憲法改正」など著書多数。新著は竹田恒泰氏との共著「憲法の真髄」（ベスト新著） 5月27日新刊発売「『人権』がわからない政治家たち」（日刊現代・講談社 1430円）

自民党改憲草案「集中講義」

<第8回>自民党は法と道徳を混同している

公開日：2015/01/17 07:00　更新日：2016/10/17 04:37

家族の助け合いを強いるお節介

　自民党の改憲草案は、２４条１項で、「家族は、互いに助け合わなければならない」と命じている。これは憲法の規定ではあるが、この命令の名宛人は、文脈上、「家族」を構成する可能性がある全ての国民であろう。

　それを読んだ第一印象として私が「憲法にこんなことを書くべきではない」と口…

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<第8回>自民党は法と道徳を混同している

家族の助け合いを強いるお節介

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