“頂上作戦”か 「弘道会本部」ガサ入れした警察の真の狙い
ついに“頂上作戦”の始まりか――。21日、三重県警組織犯罪対策課が、「6代目山口組」の司忍組長の出身母体・弘道会本部(名古屋市)を家宅捜索した。弘道会本部へのガサ入れは、警察庁が7日、「6代目山口組」と「神戸山口組」の対立を“抗争”と認定してから初めて。捜査員ら約80人が本部に入り、段ボール2箱分の資料を押収した。
三重県警のガサ入れは、2月20日に三重県松阪市で神戸側の組員が暴行された傷害事件の関係先として行われた。しかし、“本丸”に乗り込んだ本当の目的は他にもありそうだ。ひとつは、6代目側の中核を担う直参組長2人が立て続けに帰還を果たし、「菱軍団」の“戦時体制”が整ったことだ。
「大阪府警に逮捕されていた橋本弘文統括委員長が3月10日に処分保留で釈放され、7日は大原宏延本部長も兵庫県警に釈放されて元気な姿を見せました。2人は6代目山口組の実質ナンバー2、ナンバー3とも言うべき大幹部。3月5日は全国の直参組長が山口組総本部に集結し、『定例会』も開催されました」(捜査関係者)