プロ志望の健大高崎・佐藤龍月が左肘手術経てカムバック「下位指名でものし上がる覚悟」
「一番早くてギリギリ夏に間に合うと言われていた。いろいろな人に支えてもらって復帰することができました」
こう話すのは、夏の甲子園で12日に京都国際との初戦を迎える健大高崎の佐藤龍月(りゅうが/3年)。昨春のセンバツで優勝投手になった左腕は、昨年8月に左肘のトミー・ジョン手術を受けたが、今年の6月下旬に鶴岡東との練習試合で330日ぶりの実戦復帰。8球団11人のスカウトの前で1イニングを無失点に。3度目の実戦となった7月上旬の浦和学院戦には12球団36人のスカウトが大挙し、自己最速を更新する147キロをマークした。県大会でも2試合3イニングに登板して無失点だった。
トミー・ジョン手術からの復帰は一般的に1年から1年半を要するといわれるが、1年未満での早期復帰に本人は「自分でもちょっとビックリしています」と、こう続けた。「医療も発達しているようですし、故障が再発する可能性があったので、一度、リセットするためにも手術を決断しました。ちょうどベストタイミングだったかなと思います」
そんな佐藤はプロ志望。故障明けとあって、評価が気になるところだが、「甲子園の投球次第というところもあると思いますし、たとえ下位指名であっても、そこからのし上がっていくくらいの気持ちはあります」とキッパリ。在京球団のスカウトが言う。