「籠城忍 上田城攻防戦」矢野隆著
「籠城忍 上田城攻防戦」矢野隆著
佐助は、信濃川中島の海津城に忍び込む。上杉と手を組んだ真田昌幸によって人質として景勝に差し出された真田家の次男・弁丸に会うためだ。信濃の領地を巡り争っていた徳川家康と北条氏政が和睦を巡り交渉。家康は娘を氏政の息子に与え、徳川の与力だった昌幸の領地の沼田と吾妻を譲ることで話はまとまった。
しかし、昌幸が領地の引き渡しに応じず、怒った家康が昌幸が立てこもる上田城に兵を差し向けようとしていた。圧倒的に不利な情勢を伝えられた弁丸は、佐助と遅れて現れた才蔵に兄の信幸の力になって欲しいと頼む。
同じころ、油断のならない昌幸を警戒した家康は服部半蔵に伊賀者を引き連れて上田に向かうよう指示する。
戦国時代の忍たちの活躍を描くシリーズ第2弾。
(講談社 880円)