阪神・佐藤輝明 ミスタータイガース掛布雅之氏「48号超え」の条件…相手投手がバテる夏の酷暑が追い風に
阪神の佐藤輝明(26)が、あっさりと“大台”をクリアした。
8日のヤクルト戦の四回。相手先発・高梨の甘く入ったフォークを振り抜くと、打球は京セラドームの右翼席中段に飛び込んだ。2試合連続の30号は、阪神の生え抜き選手では、1985年の掛布雅之の40本、岡田彰布の35本以来、実に40年ぶりの到達である。
本塁打王争いではすでに、2位の森下(阪神)と牧(DeNA)の16本を大きく引き離す独走状態。ネット上ではファンの興味も、《今月中に40号到達?》《79年の掛布の48本を超えるか》と初のタイトル取りのその先に移っている。
評論家の橋本清氏がこう言う。
「2020年以降、セ・リーグの打者で40本を超えたのは、22年に56本を記録したヤクルトの村上宗隆と23年に41本を放った巨人の岡本和真の2人しかいない。23年の岡本は7月末の時点で22号でしたから、佐藤輝が40号の大台を超える可能性は十分にあるでしょう。この日の一発でシーズン42本ペースとなったそうですが、どこまで数字を伸ばせるかは、この8月にどこまで量産できるかではないか。ただでさえ投手がバテてくる時期のうえ、全国的な酷暑です。23年の岡本も8月に月間最多の12本と固め打ちしました」