民進党も他人事じゃない 仏で広がる反新自由主義のうねり
フランスで「新自由主義からの脱却」を掲げた新しい社会運動が起きている。1%の富裕層に対する批判で広がった米国の「オキュパイ運動」やスペインの新しい左翼政党「ポデモス」の躍進に通じる動きで、SNSを使って若い世代が自発的に集まっているのが特徴。現行の銀行システムや富裕層と敵対し、オランド大統領の社会党政権にも批判的だという。
運動は「Nuit Debout(ニュイ・ドゥブー)」と名付けられ、ツイッターなどの呼びかけでどんどん広がっている。「ニュイ・ドゥブー」は日本語に訳すと「(膝を)屈しない夜」という意味の造語。先月31日、パリの共和国広場に集まった人たちが、夜になっても立ち去らなかったことから、その名が付いた。労働基準を緩和しようとする政府法案への反発がきっかけだったという。
その後、「ニュイ・ドゥブー運動」はパリからフランスの地方都市にも広がり、今月23日には海を越えて、カナダのモントリオールでも集会が開かれた。いずれも「反グローバル主義」「反新自由主義」を掲げ、「これに代わる経済システムを勝ち取ろう」と訴えている。